『ミュージカルの楽しさをひとりでも多くの子どもたちに知って欲しい』
大島章市、大島麻美/キッズ&スーパージュニアミュージカル主宰


 県北を中心に子どもミュージカルを主催する大島夫妻。
今年12月に行われる公演に向けて忙しい日々を過ごすお二人は、
「何より子どもたちの成長が誇りです」と語ります。

― 大島さんは普段から音楽教室をされていますが、ミュージカルをやろうというきっかけは何だったのですか?

 学生の頃からミュージカルの楽しさに心を奪われていました。以前、矢板少年少女合唱団を立ち上げたこともあって、なかなかミュージカルを始められなかったのですが、去年募集をしたところ4歳から22歳まで31名の応募がありました。その中の29名で昨年12月に実験的な舞台を作ったわけです。
 その時は2ヵ月半という短い準備期間、観客は主に出演者の家族という「発表会」のような形でした。でも、少しでも早く子どもたちにミュージカルの楽しさを体験させたかった。子どもたちは皆生き生きとして、本当によくやっていました。今でもそのほとんどのメンバーが残っています。

― 今年12月に行う舞台は、どのようなものですか?

 12月17日に矢板市文化会館大ホールで、『ライオネル・ジャック』というオリジナル脚本のミュージカルをやります。脚本は、栃木県のジュニアミュージカルをなさっている稲見けい子さんにお願いしました。また、音楽の編曲アレンジャーとして野平龍一さんを迎えます。彼は、TMレボリューションのアレンジもやっている今人気の作曲・編曲家です。私たちの劇団は、まだ立ち上がったばかりですが、本格的なメンバーで第1回目のミュージカル舞台を作るつもりです。
 この『ライオネル・ジャック』のストーリーを少し説明しますと、ライオンの子どもが放浪の旅、いわゆる修行に出るわけです。途中さまざまな試練に遭う中で歌えない小鳥と知り合います。森の仲間に「弱虫ライオン」と言われながらも、小鳥に勇気をもって声を出すことを教える。このお話のテーマは、やさしさもあるけど、誰にでもひとつやふたつ良いところがあって、そのキラリと光るものを見つけて見守り育てていきたい、ということです。

― 出演する子どもたちの様子を教えてください。

 出演者は6歳から21歳のメンバーからなる20人程で、毎週土曜日に文化会館か私どもの稽古場で4時間みっちりレッスンしています。歌、ストレッチ、演技、ダンスと、小さい子には結構キツイですよね。でもみんなよく頑張っています。
 ウチの子どもたちは、とにかく明るくて元気いっぱい。目が輝いてパワーを感じます。歌を歌わせると、まだそんなにうまくない子でも心が通じてくる。聴いていて感動するんです。涙が出るくらいね。
 それに、メンバーはみんな本当に仲がいい。年齢の上の子が小さい子の面倒をみるのは、ウチでは当り前なんです。小さい子もお姉さんやお兄さんに自然となついて。こういう関係から生まれる気持ちって、大人になっても忘れないものですよね。人に対するやさしさや信頼の気持ちが心の中に残っていくわけです。子どもたちの姿を見ると「やってよかったな」と、誇らしく思います。

― 今後、K&SJMに参加してみたいという人はどうすればいいですか?

 興味のある方は、一度レッスンを見学にいらしてください。私たちは、団員はひとりでも多く入って欲しいのです。夢をもつ子どもたちの後押しをしたい。
 ただ、子どもたち自身が「やりたい」と思うことはもちろんですが、ご両親の協力がなければ続けられないのが現状です。レッスン時の送り迎え、お弁当作り、また、公演が近づけばその他いろいろお願いすることも出てきます。親の事情で途中でやめることになったら、やりたい子どもたちがかわいそうですから。

― 12月の公演、楽しみにしています。

 ファミリーミュージカルですから、ぜひ、ご家族で見に来てください。ミュージカルの楽しさを多くの方にわかってもらえれば嬉しいですね。そして、子どもたちには、勇気をもって”舞台“に立って欲しいです。


※このインタビュー記事は、2000年9月1日発行の「那須野をむすぶタウン情報誌ひなた」に掲載されたものです。

※ひなた本紙で掲載していた「キッズ&スーパージュニアミュージカル」の連絡先は省きました。
「キッズ&スーパージュニアミュージカル」に関するお問合せはひなた編集部まで。

 


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