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「8/28に富山県で、地元では9/3・4に那須野が原ハーモニーホールで公演を行います。『セチュアンの善人』というブレヒトの戯曲なんですが、ドイツの戯曲をジョ・クッという韓国の若い演出家が創ります。今回、僕はプロデューサーとして演出家の発想と僕の発想とを組み合わせて創りたいと思っています。
ヒトラーと同時代に生きたドイツの劇作家のことばを今の僕達がスッと受け入れられるかというと、やっぱりちょっと難しい。でもね、重要なものや普遍的に変わらない部分は共通してると思うから、そこをピックアップしていきたい。それには、いろんな想像力や皮膚感覚を持つ者が乱立してる状態を作りたかった。まず、議論出来るような場所を作ろうと。ウチのメンバーに、舞踏家や新劇の人間も入れて、多種多様な創造性をこの那須に集めた。その結果、めったにないスリリングな状況が出来上がって。那須で5年やってきて、こういうことも出来るようになったのかなって」
「那須の住民である僕にとって大切なことは、那須で第一線で通用する舞台を創るということ。今までみたいに東京で出来たものを持って来るんじゃなく、那須に舞台芸術家を招いて作品を創作したり、その創り出したものを富山県であるとか、国外にももって行きたい。この那須野が原で質の高い舞台作品が創作できるということが、すごく重要なんです。
なぜ那須なのかってよく聞かれるんだけど、正直なところ、もともと那須にこだわってなかった。東京で演劇作品を創ることに限界を感じて、どこか充分な時間と場所を探してた。そんな時、たまたまこの建物が那須にあって。だから、最初はここでリハーサルして東京で公演することしか考えてなかった。
ところが、ここで集団で稽古してたら、この土地の人たちに、何か変な感じを与えたらしくて。いい年の若いのが得体の知れないことをしてると。何をやっているのか教えろって言われて。説明すればするほど解らないらしく、それなら見せようということになって。ただ自分達が稽古するだけだった場所を少しきれいにしたら、いろんな人が見に来るようになった。
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