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『とちぎの応援歌、コデランネ!』
嶋 きんぞう/栃木の方言収集家・作家
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栃木弁を使って本を書いたり、方言漫談や講演など多彩に活躍する嶋きんぞうさん。昨年秋には栃木弁でラップするCDを出しました。西那須野の「よかんべ村」に嶋さんを訪ねました。
「大自然どっぷりの黒羽の山ん中で育った。それこそ子ども時代は冬は寒かったからぁ、川も凍っちゃうんだよね。そんで田んぼに水張ってスケートやったりね。ほのぼのしみじみ、春夏秋冬のそういう中で暮らして来たんだよねぇ。
そんで、ウチのばぁちゃんもよぉ、おヅルばっぱつぅんだけど、ツル、おツルさんだよ。そのおヅルばっぱも近くから嫁に来たんだよ。そんで、またオレのお袋もオレの嫁も近くから来た。だから結局ことばも、いいか悪いか知んねぇけっども、まったくの県北。若い頃はいくらかカッコワルイって言ったげんと、ダメなんだよね。もうしゃぁねぇど思ってね」
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「方言はねぇ、オレは研究者じゃないんだよね。それを使って書くとか、しゃべるとか、そういうことで面白く残そうとしてんの。
『ことば』ってのは、目に見えないから難しい。いろんな『ことば』が、もうずいぶんなぐなっちゃたよね。
ラジオだ何だって来て、新幹線が来て、高速道路が来てっていうと、あっという間にいっちまうべ、どこんでも。そういう時代になってくっと、結局は日本中が一律化なんだよ。『ことば』も含めて一律化。今の若い子なんか、『ことば』がどんどん同じになっちゃうしねぇ。
『ことば』は文化だし、『ことば』を知ることは、当時の生活を知るってことだよね。大事な事はね、方言を使ってた頃の、例えば、何十年か前の生活を知るってことなんだよ。だからオレは、方言をいろいろ集めたら面白いんじゃないかってね。三十代の頃から始めたのが、今じゃ1160語ぐらいに達した。
昔を思い出すと、オレが子どもの頃のイメージがホッと沸き立つっつぅか、かわいがってもらったおヅルばっぱが出てくんだよ。おヅルさんはぁ、夕方んなると、『せいふろわがして、とんぼたでろ』って言うのが口癖なんだよ。「雨戸閉めて、お風呂湧かしなさい」って、要するに手伝えってことだよ。よぉく手伝いさせられたぁ」
「CD出してから、小学生からも面白いって手紙来たりぃ、年輩の人は懐かしいっつぅのが多いよ。CD作んの手間かがったけど、1年もかかったんだからっね。んだけどよ、今んなったら、えがったよぉ。残しておけっから。本も残せるよ、文字で。んだけっど、本だと発音がない。『デレスケ』ってよぉ、字で書くと、『デレスケ』ってなんだけっど、発音すると『レ』とまで発音しねぇんだわね。『デレ(エ)スケ』って、『レ』と『エ』の間なんだよ。だから、そういうのが、音だと、オレの言葉が出てっからよ」
「『コデランネ』っていぅのは、最高、たまんねぇってことだ。子供の頃腹へってもバナナなんか食えなかった。そんで、たまに東京のおばさんとかが買って来てくれて、そんなのを食べるとうまくてうまくて、そういう状態だね。『あ〜っ、コデランネぇ』ってねぇ。最高だねぇ!
だからよぉ、このCDはオレの栃木の応援歌なんだよ。栃木の良さをねぇ、方言だけじゃなくて、ほのぼのしたもの。温泉もある、風も強いけど青空が最高!いちご作ったり米もある。まさにすごいよね、栃木ってのは。だからこれ作ったんだよ。栃木は最高、『コデランネ』!」
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嶋さんの栃木弁がラップやレゲエのリズムに乗った『コデランネとちぎ』は、まさに最高でした。
嶋さんからひなた読者へ、CD『コデランネとちぎ』と著書『ニャン子とコリーの村長選挙』をプレゼントしていただきました。7ページよりご応募ください。
嶋きんぞうさんのCDや著書に関するお問合せは、「よかんべ村」0287-37-3992まで
http://homepage.mac.com/coo9800/kinzou/
※デレスケ=「バカだな」「おバカさん」の意
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※このインタビュー記事は、2005年4月5日発行の「那須野をむすぶコミュニケーションペーパーひなた」に掲載されたものです。
※ひなた紙上でのCD、本プレゼントは終了しました。

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